2021-07-07 『やがて海へと届く』彩瀬まる╎海辺の砂のような物語 読書【著者名あ行】 やがて海へと届く [ 彩瀬 まる ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 失ったもの、失ったであろうものに見切りをつけるときに伴う痛み。 たとえばそれがすべて自己満足であったとしても……というのはとてもよくわかる。 辻村深月さんの『ツナグ』で「死者は残された生者のためにある」というくだりがあったのを今思い出した。 さらさらと掴んではこぼれ掴んではこぼれを繰り返し、そして辿り着くというまさに海辺の砂のような物語です。 国木田さん格好良いなぁ。