いろどりの記憶書庫

読んだ本やお芝居の感想など♪

『きみはいい子』中脇初枝╎大丈夫だよ、いい子だよ。

 

私のはここまでひどくないけど、わかるところが沢山あった。こういうのがわかる人間でよかった。

この本を読んで、私は自分を悪い子だと思ってて、「大丈夫だよ、いい子だよ」って言ってほしかったんだなぁと気付いた。

 

淡々としたシンプルな文章が、親の未熟さ、教師の未熟さ、人間の未熟さを表しているように感じた。

子どもと誠実に向き合おうとしない大人って、結構多い。向き合おうとしても、できない大人もいる。そしてその「大人」もまた、誰かの「子ども」であり。

 

私にもし将来子どもができたら、どんなふうに接することができるだろうか。

傷付けてしまうことが必ずやあると思う。それでも、「あなたはいい子だよ」って言って、伝えて、抱きしめることができたら。

 

「きみはいい子」、この本にこれ以上のタイトルはないでしょう。