いろどりの記憶書庫

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『秋期限定栗きんとん事件(上)』米澤穂信╎嘘を重ねていれば、いつかそれが本当になるのだろうか

 

小市民になりたい小鳩君と、小市民にはなりたくない瓜野君。

そして、瓜野君の目を介することによって、ますます捉えどころがなくなる小山内さん。

小鳩君は比較的小市民だったけれど、小山内さんはあからさまに暗躍してるなぁ……。

 

マロングラッセの話が印象的。

「上辺が本性にすり替わる」。

嘘を重ねていれば、いつかそれが「本当の自分」になるのだろうか。(そもそも、それは「嘘」か?)

 

全編通して、健吾がかっこよすぎるよー!!

 

そして放火犯は一体誰なのか。さすがに小山内さんが2巻連続で犯罪を犯したとは思えないし……。

最初は氷谷君が怪しいと思ったんだけど。

新聞部は全員怪しく見えるな……。